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あせも
■ 汗孔が汗や汚れでつまって発症
皮膚は、大まかに外側の表皮と内側の真皮の2つの層に分かれます。真皮には皮膚のさまざまな働きをする器官が集まっていて、汗を分泌する汗腺もその一つです。
私たち成人の体には190万〜200万個の汗腺があるとわれています。実は、この汗腺の数はからだの小さい乳幼児も同じ。しかも、乳幼児の場合、成人よりも新陳代謝が盛んで、体表面積1平方メートル当たりの発汗量は成人の2倍以上もあるといわれます。
汗腺で分泌された汗は汗管を通って、汗孔から排泄されます。ところが、さまざまな理由から汗が体外へ出ないで、汗管内にたまると発疹を起こすことがあります。これがいわゆる「あせも」で、医学的には「汗疹(かんしん)」と言います。
あせもの一番の誘因はたくさん汗をかくこと。高温多湿の夏にあせもができやすいのはこのためです。多量の汗に加えて、紫外線やせっけん、皮膚にいる常在菌などが原因となって汗孔がつまって、あせもが起こります。
あせもができやすいのは頭や顔、首、胸、背中、股など。小さなブツブツができるだけでなく、ときには、熱をおびたり、かゆみがあります。また、かゆいときは、かきこわして傷から細菌が入って化膿してしまい、「あせものより」と呼ばれる多発性汗腺膿瘍などを起こすこともあります。
■ 治療は清潔を心がけることがいちばん
あせもは、基本的にはホームケアで治りますが、何日もたっても治らなかったり、あせもが広がって膿んできたりしたときは皮膚科を受診しましょう。皮膚カンジダ症や「とびひ」(伝染性膿痂疹=でんせんせいのうかしん)など、あせもと症状の似た別の病気だったり、あせものよりになっている可能性もあるからです。
あせものホームケアでの一番のポイントは清潔を保つこと。汗をいつまでも残しておかないように、こまめに汗を拭きます。お湯で絞ったタオルを使うと汗孔が開き、中に入り込んでいる汚れが落ちやすくなります。また、ぬるめのお湯の行水やシャワーも効果的です。
入浴の際は、せっけんでよく洗って汗や汚れを落とします。特に、首や太もも、わきの下などは念入りに洗いましょう。洗浄後は、せっけんをよく洗い流すことも忘れずに。
入浴した後は、体をよく拭き、体を乾かしてから清潔な衣類を着せます。肌着は吸湿性のよいものにします。軟膏を使っている場合は、体をよく乾かしてから塗ります。
ベビーパウダーを使うときは、薄めにします。つけすぎるとパウダーが固まってしまい、そのかたまりがかえって汗孔をつまらせ、逆にあせもをつくる原因になってしまうことがあります。パウダーを手でこすり合わせて軽くなでるようにつける程度で十分です。
皮膚の汚れを取るだけでなく、クーラーや扇風機などを使って、汗をかかせない環境への配慮も必要です。ただし、クーラーを使うときは室温を下げすぎないこと。また、冷たい風が直接、子どもに当たらないように気をつけましょう。扇風機を使用する場合も、遠くに置いて首ふりにするなど、直接風が当たらないようにします。
就寝時に、水枕や氷枕を使うのもよい方法です。寝具にも注意して、吸湿性のよいものを選びましょう。
あせもの予防にも、これらのホームケアは有効です。
■ あせもをかくと、化膿することも
あせもが化膿したあせものよりは、最初は小豆粒大のしこりができます。大きくなると、おできぐらいの赤いしこりになることもあります。しこりの中にウミがたまってくると軟らかくなり、自然に破れてウミが出てきます。1カ所だけでなく、一度に何カ所もできたり、次々にできたりすることが多いようです。
あせものよりは自然に膿が出るのを待っていると痕が残ることがあるので、医師の治療を受けたほうが安心です。治療には、塗り薬や抗生物質などが用いられます。あせものよりの場合も、あせも同様に、肌を清潔に保つなどのスキンケアも大事です。
皮膚カンジダ症は、カンジダというカビの一種が皮膚に感染して炎症を起こすもので、おむつに覆われている部分や首、あごの下、わきの下などによくできます。
皮膚カンジダ症は、あせもに有効な薬を使うと、かえってカビを繁殖させてしまうので注意が必要です。あせもが長引くときは医療機関を受診しましょう。
とびひはあせもをかいたあとの皮膚の傷に、ブドウ球菌や連鎖球菌などが感染して起こる皮膚病です。最初は薄い膜の水泡ができ、やがてその水泡が破れてジクジクしてきます。でき始めにかゆみを伴うことが多く、かいたために菌が運ばれて、からだのほかのところに次々に飛び火することが多いところから、この名が付きました。とびひと思われるときは、菌がほかにうつらないようにまず患部をガーゼなどで保護してから受診します。
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