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☆我輩は猫である。名前はまだない 我が家の娘は、よく動物を拾ってきます。すでに6匹になります。多くは、交通事故などで瀕死の状態になった猫などです。大概は、1-2日に死んでしまい、動物病院にいったりすると、費用もばかになりません。以前など、死にそうな、猫を拾ってきて、動物病院に連れて行ったら、応急処置で2万円もかかり、そのまま死んでしまいました。 2年前のある土曜日、私は娘と近所に車で出かけました。雨の激しく降りしきる帰り道で、娘が“パパ、猫が倒れているよ、チョット車止めて”といいました。私は、またかと思い“こんな、雨じゃ、もう助からないから、あきらめて帰ろう”と、車を止めずに家に帰ってしまいました。 家に着くや否や、娘は車から飛び降り、自転車にまたがって、雨の降りしきる中を、猫がいた道路に飛び出していきました。ほどなくして、帰ってくると、ぐったりして、血だらけの猫を抱きかかえていました。足も動かず、骨折しているようです。体も冷え切り、ぐったりしていました。 娘は“今日中に、死んじゃうかも、知れないけど、もし、明日の朝、生きていたら、動物病院に連れて行っていい?”と、聞くので、“いいよ。でも。治療費は自分の小遣いで払いなさい”と、答えました。経済的な事も理解して欲しかったのです。 翌日、猫は、娘の看病のおかげか、何とか生きていたので、娘と一緒に動物病院に行きました。娘は先生に“これで、何とか治療してください”と、全財産の5000円を出して、お願いしました。先生は、“助かるかどうか、わからないけど、何とかがんばってみましょう”と、点滴などで、一生懸命治療して下さいました。そして、帰りに“今日1日がやまで、明日元気だったら、何とかなるかもしれまい”といわれました。 猫は、翌日から、元気を取り戻し、食欲も旺盛になり、骨折も直り、歩けるようになったのです。この猫は、生きるかどうかわからなかったし、飼う予定もなかったので、名前が無く、いまでも“ニャンコ”と呼ばれています。今では、我が家で1番太っています。大人になったとき、どこかに忘れてきた、何か大切なものを、娘に思い出させてもらった、我が家の事件でした。
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